看護師から異業種への転職は可能?【看護師に疲れた人必見】

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『看護師の仕事に疲れてしまった。』

『夜勤続きで体が持たない…。』

『家庭の事が手につかなくなってきたから、職種を変更したい…。』

このような悩みを持っていませんか?

看護師の仕事をしていると、このような悩みを持つ方が多くいます。

そのような方向けに、この記事を書いていきます。

結論から言ってしまえば、看護師から異業種に転職することは可能です。

看護師から異業種へ転職したいと考えている方は是非参考にしてください。

看護師をやめる人の理由

看護師を辞めたいと思う理由はいくつかあると思います。

  • 夜勤で身体がおかしくなってしまった
  • 身体的な辛さ
  • 精神的な辛さ
  • 家庭の作業が手につかなくなってしまった
  • やってみたいと思う職種に出会った

このような理由がありますよね。

1つずつ紹介していきます。

夜勤で身体がおかしくなってしまった

看護師をやっていれば誰しもがやらなければならない夜勤です。

夜間でも休日でも看護師の仕事をしなければなりませんね。

看護師になりたての20代の方であれば、体力も持つかもしれません。

ですが、30代40代と年を取るにつれて夜勤をするのはきつくなっていきます。

そのために転職をしたいと考える人が多いのが現状です。

身体的な辛さ

看護師は、腰痛になりやすいと言われています。

患者さんのトイレや入浴の介助をしていると腰に負担がかかります。

看護師の方が働いている間の8割の時間が中腰状態であるという調査結果もあります。

身体の異常を感じて、看護師の仕事を辞めざるを負えない人も多くいます。

精神的な辛さ

看護師の仕事は、人間の生死に関わってくるので、精神的な負荷が大きいということは、言うまでもありません。

『ミスをしてはいけない』という極限のプレッシャーや緊張感を常に感じなければなりません。

どんどんプレッシャーが大きくなり、自分自身が病んでしまうということもあります。

そうなる前にやめようと思うことは普通のことですね。

家庭の作業が手につかなくなってしまった

家庭を持っている方だと、夜勤や不定休日というのは難しいですよね。

家族で過ごす時間が極端に減ってしまうため、家族を優先したいと考えるようになる方が多いです。

そのために、家族と過ごせる時間を増やせるような職場を探すようになります。

やってみたいと思う職種に出会った

看護師をやっていれば、患者の方とお話をする機会があります。

そこで出会った人の話を聞いて、他の職種に興味を持つ事があると思います。

また、転職を考えているときに出会った職種に転職したいと考えるようなことがありますね。

看護師からの転職でおすすめの業種

よい看護師からの転職はざっくりと2つに分けられます。

  • 看護師資格を活かす
  • 異業種へ転職する

この2つについてまとめていきます。

看護師資格を活かす

せっかく取った資格ですから、なるべく活かしたいと考えるのは普通のことです。

ここでは、看護師資格を活かして働ける職種の紹介をしていきます。

企業の医務室

企業に設置されている保健室に務める仕事です。

現代はストレス社会と言われています。

ストレスを感じずに働いている人はほとんどいません。

そのような中で、企業の医療室では『従業員の精神的なフォロー』を主な仕事としています。

もちろんそれだけではなく、従業員の健康管理をするようなこともあります。

CRC(治験コーディネーター)

治験コーディネーターの仕事内容は、治験が正しく行われるように【製薬会社・医療機関・被験者】の調整を行うことです。

スケージュール調整や治験施設の手配など、治験に関わること全てを調整する仕事です。

全国の病院に出向かなければならないため、出張が多くなってしまうのがマイナスポイントです。

CRA(臨床開発センター)

仕事内容としては、治験がしっかりと行われているかをチェックすることです。

また、治験が終わった後に資材の回収や終了書などの提出なども担当します。

事務作業が多いイメージです。

こちらも治験コーディネーターと同じで全国各地の病院に出向かないといけないため、出張が多くなってしまいます。

医療系コールセンター

普通のコールセンターとは違い、健康や病気、医薬品などの医療関係の質問に答えるスキルが必用です。

看護師をやっていたのであれば、知識を存分に活かせる職種だと言えます。

現場で身体を動かさない分身体への負担はかなり軽減されます。

ただし、電話1つで状況を確認しなければ行けない分、プレッシャーも大きいです。

医薬品や、健康状態への疑問などの重大な疑問に電話だけで答えなければなりません。

また、匿名の電話ですので、いたずらや急に怒鳴られるようなこともあり、ストレスを感じてしまうかもしれません。

クリニカルスペシャリスト

主な仕事は、医療機器メーカーに努め、その会社で開発した機器の販売をする営業です。

看護師としての資格が求められています。

人の生死に関わることはなくなっても営業のストレスは減りません。

営業ならではのストレスに悩まされることになると思います。

デイサービス

デイサービスの仕事内容は

  • 入浴介護
  • 昼食介護
  • 排泄介護
  • 機能訓練
  • 趣味の介護
  • 健康チェック

などが挙げられます。

看護師の資格を持っている方であれば、血圧測定や傷の処理などが主な仕事です。

寝たきりの方の介護をしなければならないので、腰痛が再発してしまう可能性もあります。

入浴介護や排泄介護は無理だと感じる人も少なからずいると思います。

訪問入浴

その名の通り、患者の方を入浴させるお仕事です。

主に看護師がやる仕事としては、患者の熱や脈拍を測り、体調の管理をすることです。

その日の体調をチェックし、入浴しても問題ないかを調べることが主な仕事です。

訪問看護

主な仕事内容としては、

  • 食事介護
  • 入浴介護
  • 排泄介護

などが挙げられます。

入浴介護は、入浴に関することだけが仕事だったのですが、訪問介護では身の回り全ての介護をすることになります。

こちらも肉体的な労働になるので、腰痛が出てきてしまう可能性があります。

異業種へ転職する

看護師の職とは一切関係のない職種に転職することも可能です。

ただし、完全な初心者となるため、資格取得のために勉強が必用になってきます。

ある程度どの業種でも使えるスキルをまとめてきました。

  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • 日商簿記検定
  • TOEIC
  • 管理業務主任者
  • 販売士

これらを取っておけば、転職には困らなくなります。

1つ1つ、どのような場面で使えるのかを説明していきます。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

ExcelやWordなどの基本的なスキルを使いこなせるという資格です。

合格率は約80%と高く、比較的に簡単です。

現代の社会では、パソコンを使わないということがありえません。

MOSを持っていれば確実に優遇されることになるでしょう。

日商簿記検定

主に事務職や経理の仕事で役に立ちます。

経理部では確実に簿記を使うことになるので、経理をやりたいのであれば簿記2級以上を取らなければなりません。

2級の合格率が約15%なので、かなり難しい資格であると言えます。

勉強にある程度まとまった時間を割けるようでないと合格は厳しそうです。

TOEIC

TOEICといえば、英語の資格ですね。

最近では英検よりも主流になってきています。

商社や貿易会社などに就職を考えているのであれば、必ず800点以上取っておくべきです。

TOEICには合否はありません。

点数がそのまま資格となります。

基本的には600点以上でないと資格欄に書くべきではないでしょう。

管理業務主任者

聞き慣れない資格かもしれません。

「管理業務主任者」とは、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格者のことです。
参照:マンション管理業協会

こちらの資格を持っていれば、年齢に関係なく就職や転職が可能です。

主な就職先は、マンション管理会社です。

異業種に転職するメリット

異業種に転職することで得られるメリットについて解説していきます。

精神的な余裕が生まれる

これが一番のメリットと言えるでしょう。

人の命を扱うことがなくなるので、精神的には開放された気分になるでしょう。

『新しい仕事を覚えなくてはならない』というプレッシャーはあるかもしれませんが、人の命に関わらないと思えば乗り切れます。

夜勤から開放される

職種によっては夜勤があるような会社に行ってしまうかもしれませんが、基本的には夜勤はありません。

夜勤がなければ、昼間に眠ってしまうこともなくなるため規則的な生活を送ることができます。

プライベートも充実させることができるのも大きな利点ですね。

土日休みをもらえる

土日祝日が休めるなど、家族との時間も担保されるのがメリットです。

看護師をやっていると、夜勤や土日出勤などでまとまった休みが取れなかったですよね。

できるだけ【土日祝休み・週休二日制】の企業に転職しましょう。

異業種に転職するデメリット

残念ですが、メリットだけではありません。

デメリットも紹介していきます。

慣れないことが多い

今まで看護師しかやってこなかった人であれば、慣れるまでにかなり時間がかかってしまうと思います。

看護師の仕事はかなり特殊なので、事務作業と比べてしまうと差がものすごくあります。

慣れるまでは、看護師の仕事をしているときよりも大変に感じてしまうかもしれません。

収入が減る

看護師以外の仕事をしたことがないのであれば、完全に初心者という扱いを受けてしまいます。

そうなると、月給も相応のものになります。

月給が低くなってしまっても耐えられる方であれば、転職しても問題ないです。

また、パートで働くことになれば、時給は1000円程度になってしまうでしょう。

仕事はラクになるかもしれませんが、最低限稼がなくてはならない給料を計算して転職することをおすすめします。

看護師資格を活かせない

せっかく取った看護師資格も活かせなくなってしまいます。

「それでも全然構わない」という方は良いですが、もったいなく感じてしまうのであれば、看護師資格を活かせる仕事に転職するようにしましょう。

まとめ

看護師資格を活かせなくなると言いましたが、他の職種に転職してから看護師に戻ることも可能です。

看護師資格を持っている方は、少し暗いチャレンジをしても帰る場所があるのです。

看護師に疲れてしまったら、他の職種に手を出してみると良いですね。